旦那さんと2人で胎内市に移住した大山彩佳さん。
人との交流や手つかずの自然が好きだと語る大山さんにお話を伺いました。
大山 彩佳 さん
出身地:岩手県
2020年2月に胎内市中条地区に移住
胎内市への移住を考えたきっかけと決め手は何でしたか?
胎内市に来る前は新潟市で保健師として働いていましたが、仕事中に具合を悪くし、働くことが難しいなと思うようになりました。
そこで、療養がてら、住む場所を移そうと思ったことがきっかけです。
自然のあるところに住みたいと思ったことも引っ越すきっかけになりました。
出身の岩手の実家は、森などの自然に囲まれているところでしたが、都市部での生活を体験してみて、やっぱり自然の中で過ごしたいと思うようになりました。
夫の職場がたまたま胎内市だったこともありますが、それだけでなく、自然が豊かなところも胎内市を選んだ理由の1つです。
胎内市近辺で自然が豊かな自治体もありますが、住む場所として考えたときに、なんとなく「胎内市の緑が好き!」と感じました。
岩手の実家の環境に似ている部分もあるように感じています。
移住前に仕事のことは考えましたか?
体調を崩し「癒されたい」と思って移住したので、移住前に仕事のことは考えていませんでした。
「移住後に働けたらいいな」と思っていた感じです。
今は、社会との関わりを持ちたいと思い、家でできる保健師の仕事と、SNSでの仕事を行っています。
住まいはどうやって決めましたか?
夫の仕事の都合で、社宅に入ることを選びました。
家賃が安いのもあるし、すぐ近くに公園があって散歩できるところもいいなと思っています。
胎内市に暮らしてみた感想を教えてください
人との距離感がちょうどいいです。
新潟市に住んでいたときは、ご近所付き合いは全くなく、人との関わりは職場の人だけでした。
今は、ご近所付き合いがあって、この間は自分で作ったピザやかぼちゃスープをご近所さんに持って行ったり、逆にピーマンやキウイをいただいたりして、有り難いなと思っています。
こういうやり取りは元気が出ますよね!
反対に、実家の岩手は胎内市よりも田舎だったので、毎日家族以外の誰かが家に来るような感じで、近所の人が普通に玄関を開けて入って来ていました。
顔が知れていて、馴染みの関係だからこその良さでした。
胎内市では家に人が来る前に連絡が入るので、個人のプライバシーを尊重し合う心地よさを感じています。
ほかに、海や山といった自然が近くにあるので癒されます。
例えば、近くに自然がなかったら、「自然に癒されよう」と思って出かけるわけじゃないですか。
今は、お皿を洗っていたら網戸にセミがくっついていたり、プランターで育てているミニトマトに水をあげようとしたらカエルと目が合ったり、どこかに行こうって決めなくても、日常に自然があるので、その中で暮らせるのは自分に合っているなと思います。
家の窓から見える景色にも癒されています。
全然知らない人の畑のトウモロコシを見て「大きくなったな~」と思えることも癒しだし、ベランダに出れば櫛形山脈も見られます。
考え事をしたり、やることが多くなって疲れたときに、家でただ寝転がって外を見るだけでも、とても癒されます。
市内の観光スポットだと、樽ケ橋河川公園は結構好きで、川の音がいいです!
また、胎内市は暮らしやすいとも思います。
コンビニやスーパーもあって、道路も混雑していないので運転しやすいし、生活には困らないと思います。
都心から来る人は、いきなり人里離れた地域に住むよりも、私が住んでいる胎内市の中条地区みたいな地域を選ぶと、暮らしにはあまり困らないと思います。
移住して困ったことなどがあれば教えてください
新潟県全体の話になりますが、天気が悪いんです。
雨が降る日や曇りの日が多くて暗いので、ぱっと晴れてほしいです。
でも、晴れた日はその分嬉しいですね。
気候的なところだと、夏は暑くて、冬は寒いので、春と秋が短いようにも感じます。
ほかだと、外食できる場所が少ないです。
胎内市中条地区だと、牛丼やラーメンを食べるところはありますが、もう少しお店が多いと嬉しいかもしれません。
これから地方へ移住を考えている方にメッセージをお願いします
特に、都心から地方への移住を検討している人は、試しに一度、気になる地域に行ってみた方が良いと思います。
人との距離感がとても近い地域もあれば、それぞれが気を遣ってプライバシーを尊重する地域もあって、田舎度合いが地域によって違うので、試しに行ってみて体感するのが良いと思います。
胎内市は雪が降るので、雪の降らない地域に住んでいる方は、びっくりするかもしれません。
家付近の道路に除雪車が来るのか等も、確認した方が良いと思います。
あとは、「地方に行って何がしたいか」を探してみるのもいいかもしれません。
私の場合、日常での人とのコミュニケーションの中で何かを教えてもらうことが好きで、例えば、本町商店街の魚屋さんに買い物に行ったときに、お店の方に「どうやって食べるのが美味しいですか?」と聞くと、「こうやってごらん」と教えてもらえます。
今の時代、何かを教えてもらうためにお金を払うこともありますが、こういう風に日常のなかで自分が知らないことをさらっと教えてもらえます。
こういうやり取りができたらいいなと思っていたので、それは胎内市で叶っているように思っています。
取材日:2024年8月2日
▶ 胎内市では移住相談を承っております。どこに移住するか決めかねている方も、お気軽にご相談ください。
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編集後記
「胎内市の自然が好き!癒される!」と、にこにこ素敵な笑顔でお話してくださいました。
「ひとくくりに田舎と言っても田舎度合いが違う」というお話は、東京出身の私が胎内市に移住してから気付いた部分でもあります。
東京都内ならどこにでも高層ビルがある…
というわけではないように、田舎のすべてが人里離れた山奥にある地域というわけではありません。
電車が走っている地域もあれば、歩いてスーパーに行ける地域もあります。
胎内市であれば、JR羽越本線が走っていて中条駅と平木田駅がありますし、国道7号沿いにはスーパーやドラッグストアなどが立ち並んでいます。
大山さんがおっしゃってくださったように、気になる地域には行ってみないと分からないことがあるので、田舎度合いも含めて確認してみると良いかと思います。
胎内市は、お試し移住体験制度(胎内市/お試し移住体験制度)を設けていますので、こちらを利用してみるのも良いかもしれません!
(地域おこし協力隊 重田)