移住者インタビュー

移住者が胎内市で見つけた、自然、食、ヨソモノだと感じさせない人の温もり

新潟県は、石油・天然ガスの生産量が日本一であることをご存知でしょうか。
胎内市にあるENEOS Xplora株式会社 中条事業所でも、石油・天然ガスの生産が行われています。

今回は、ENEOS Xplora株式会社 中条事業所にある「中条共創の森オープンイノベーションラボ」で環境対応事業に携わる、小久保さんと石川さんにお話を伺いました。

小久保 晋一 さん(埼玉県出身)
2023年3月に胎内市築地地区に移住
石川 充子 さん(東京都出身)
2025年4月に胎内市築地地区に移住

新潟県胎内市の地区ごとの地図
 

胎内市への移住を考えたきっかけと決め手は何でしたか?

小久保さん:2022年4月1日、ENEOS Xplora株式会社(以下、当社)の中条事業所の敷地内に「中条共創の森イノベーションラボ」(以下、NOiL)が開設されたことを受け、2022年10月から現業務を担当し、2023年4月から胎内市に移住しています。

石川さん:私も同じく移住のきっかけは転勤です。私は、2025年4月に胎内市に引っ越してきました。
現在、NOiL課の課長として働いています。

NOiLは、産学官が連携し、コミュニケーションを通じて新たな環境対応型事業のアイデアを創出するための拠点施設で、「地域との共創」と「新事業への挑戦」というキーワードを掲げています。
また、地域の方々との共創を通じて、新潟県や胎内市のカーボンニュートラルに貢献することを目指しています。

ENEOS Xplora 中条共創の森オープンイノベーションラボ
2024年6月に完成したNOiL事務所

仕事について教えてください

小久保さん:私は、見学者対応や施設内にある再エネ設備の保守保全を主に担当しています。
施設内は、コミュニケーションが活発になるよう様々な工夫がされており、高い意匠性に加えて、環境にも配慮したつくりになっています。

省エネを徹底し、再エネを導入することで、ZEB認証建築物の省エネルギー性能を評価・認証する制度で、「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル」の略称)も取得しました。
中でも地中熱の導入例を見学できる施設は珍しいため、見学者から多くの質問をいただきます。

また、当社がこれまで世界中で取り組んできた環境への取組についてもお伝えしています。

ENEOS Xplora 中条共創の森オープンイノベーションラボ 足湯
皆さまから好評の足湯、当社が生産したガスで沸かしています!

石川さん:NOiLは、地域の活動にも力を入れています。
昨年度(2024年度)は、胎内市立中条中学校での出前授業や、新潟県と新潟日報社が共催する「にいがた脱炭素プロジェクト」にも参加し、胎内市の環境教育に携わらせていただきました。

胎内市に暮らしてみた感想を教えてください

石川さん:NOiLの建屋は、森の中にあるので、毎日森林浴ができます。
東京では得られない、自然豊かな環境で仕事ができています。
快晴の日の夜は星が綺麗で、朝は鳥のさえずりで目が覚めます。

また、胎内市民になって3か月になりますが、食べ歩きが趣味なので、地域の美味しいお店などを少しずつ開拓しています。
美味しいお店は沢山ありますが、PAIN de COPAINさんのカレーパンは絶品です!

私はまだ車を持っていないので、のれんす号(複数の人が乗り降りしながら走る「のりあい自動車」)を活用したり、会社の同僚に車で連れて行ってもらったりしています。
近所にお店がないので、生活する上で車が必須というのは東京と大きな違いかと感じました。

胎内の方は温かい方が多いと思っています。
のれんす号に乗ったときに、一緒に乗っていたおばあちゃんが話しかけてくださったり、「お裾分けよ」と笹団子をいただいたりしたことがありました。

市役所で転入手続をしたときも、「ようこそ、胎内市に!」と丁寧に手続きしていただき、市全体で移住者を歓迎してくれる雰囲気があるように感じて、あらためて素敵なまちだなと思いました。

小久保さん:自然が豊かで、四季折々の野菜や果物、米粉料理など美味しい食べ物があることは魅力だと感じています。

新潟県胎内市 田んぼと山の風景
小久保さんお気に入りの山々と田園風景

特に、私は胎内市産イタリア野菜のファンです。
新潟日報主催のみらい大学の一環として、新潟食料農業大学で開催されたイタリア野菜の収穫体験に参加しました。
体験後に、持ち帰った収穫したてのカラーニンジンやイタリアントマトを生のまま食べたところ、とても美味しかったです。

それ以来、毎年カラーニンジンやイタリアントマトを楽しみにしていて、時期になると新潟食料農業大学のイベントやふれあい逢菜館で購入しています。

新潟県胎内市 カラーニンジン
色鮮やかで新鮮なカラーニンジン

また、一番驚いたのは、市内のイベントの多さです。
移住当初、胎内市のことを知るために、市内のイベントにできるだけ参加しようと思い、いろいろなところを訪れました。

例えば、胎内星まつり中条まつりたいない高原マラソン米粉フェスタおいでよ!本町マルシェ胎内DEERSの試合観戦、NPO法人ミンナのチカラが企画している竹灯籠や正月飾りの門松を作るイベントなど、いろいろ参加しました。

また、毎年4月下旬から開催するチューリップフェスティバルは、80万本のチューリップが広がる光景がとても綺麗で、ぜひ一度は体験していただきたいおすすめのイベントです。

新潟県胎内市 チューリップフェスティバル
チューリップフェスティバルにて撮影したチューリップの花々

私は市内で無料配布している「たいないとっておきトコトコ便」や胎内市観光協会のサイトなどでイベント情報を収集していますが、魅力的なイベントが多く、週末に頻繁に参加しています。

イベントを通して、様々な方と顔見知りになることができました。
初めて見る顔だと、「どこから来たの?」と話しかけてくださる方も多いんです。

一度顔見知りになると「この前のイベントにも来てくれましたね」と声をかけてくれたりします。
こういった、たわいもない会話は、地域の方々の温かさを感じますね。自分がヨソモノだと感じることもありません。

石川さん:胎内市の情報は小久保さんが誰よりも詳しいので、小久保さんに聞いてからどこに行くか決めています(笑)

あと、個人的に「やらにゃん(胎内市のキャラクターで胎内市観光大使)が好きです。
「やらにゃん」にはファミリーがいて、名前や性格の設定もありとても楽しいです。
市のキャラクターというのも良いアイデアですし、市役所を訪問した際、職員の方が「やらにゃん」のポロシャツを着ていて、職員のみなさんの一体感を感じました。

胎内市 やらにゃん
やらにゃんはぬいぐるみやキーホルダーなどグッズ展開もされています!

「やらにゃん」はぬいぐるみやキーホルダーなど沢山のグッズがあり、少しずつ集めています。

移住して困ったことなどがあれば教えてください

小久保さん:車がないと生活ができないことと、夜に街灯が少ないので足元が見えにくく出歩くのが危ないことがあります。

石川さん:確かに、中条駅から車で夜に帰ると、街灯がなく真っ暗なので、私も少し怖いなと思います。

駅前にコンビニがあるといいですよね。
中条駅観光交流室という素敵なお店はあるんですが、19時に閉まってしまうので…。コンビニがあると何かと便利だと思います。

これから地方へ移住を考えている方にメッセージをお願いします

小久保さん:まずは、胎内市にお越しいただいて、宿泊やイベントを通じて、胎内市の魅力を体感してもらうことが良いです。
一回だけでなく複数回訪れて、四季折々の胎内市の自然や食などの魅力を知ってもらえたらいいと思っています。

胎内スキー場 シーズンオフ後 春山登山
シーズン終了後の胎内スキー場のゲレンデを登り、シシノ立を目指す春山登山。四季折々のイベントもさまざまあります。

石川さん:私は、なんでも楽しめる方が地方移住に向いていると思います。

私は仕事を通じていろいろな方とお知り合いになれますが、そういう機会が少なかったとしても、小久保さんのように市のイベントやボランティアに参加することで、仲間を作ることができると思います。

自分の興味のある分野で地域の方と一緒に取り組むことができると、充実した楽しい生活になりますよね。
都会の便利さを求めるのではなく、その地域ならではの良さを見つけて楽しめるといいかなと思います。

取材日:2025年6月26日

編集後記

初めての企業でのインタビューで少し緊張していましたが、温かく迎えてくださった2人には感謝しております。ありがとうございました。

インタビュー後に、NOiLの見学をさせていただきました!
「コミュニケーションをとりながら、新たな環境対応型事業のアイデアを創出する場となる拠点施設」とのことで、足湯があることには大変驚きましたが、足湯以外にも和室や遊歩道など、状況に応じてコミュニケーションをとる場を選べるようで、ただ会議室で話し合うよりも活発な意見交換ができそうだなという印象を受けました。
NOiLの建物自体も様々な技術が使われており、環境に配慮された施設であることが分かりました。

とても綺麗な施設にお邪魔させてもらえたこと、嬉しく思っています!

インタビュー中、「地域の温かさを感じる」と2人が共通して話してくださいました。
都市部だと知らない人ばかりがいる環境は当たり前で、知らない人と世間話をすることはなかなか無いように思いますが、胎内市だと知り合いでなくても気軽に声をかけてくださる方が多いように感じます。

私も石川さんと同じように、のれんす号で声をかけてもらったことがあり、目的地まで楽しく会話が続くという出来事がありました。
新しい場所で知り合いが少ない状況だと、声をかけてもらえるだけで心が温まります。
私自身もそうでしたが、2人の話を聞いて「胎内市って温かい人が多いのかな」と改めて感じました。

また、小久保さんが「まずは胎内市にお越しください」とおっしゃっていましたが、胎内市では「お試し移住体験制度」を設けており、胎内市への移住を検討している方が利用できる移住体験住宅をご用意しています。
1日2,000円で利用できますので、こちらのご利用もぜひご検討ください!

(地域おこし協力隊 重田)

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