移住者インタビュー

「自分のやりたいことがやりたい!」を地元で実現させたパン屋さん

「自分のやりたいことがやりたい!」と一念発起して、2023年8月にパン屋「PAIN de COPAINパンデコパン」を地元の胎内市でオープンした川口さん。
お店のことやパンのことはもちろん、胎内市以外の複数の場所で暮らしてきた川口さんだから分かる、胎内市での暮らしについても教えていただきました。

※ 「PAIN de COPAIN」のInstagramはこちらから。場所はGoogleマップをご確認ください。

川口 俊介 さん
出身地:胎内市
2007年に長野県から胎内市中条地区にUターン

新潟県胎内市の地区ごとの地図

胎内市への移住を考えたきっかけと決め手は何でしたか?

胎内市で生まれ育ち、大学進学を機に地元を離れました。
栃木県の大学を卒業し、東京の機械設計の会社で働いていたのですが、転職がきっかけで胎内市に戻ってきました。

学生のときは、都会の環境が好きで東京で働くことを選びました。
刺激的で驚くことばかりでしたが、毎日が楽しいわけではなかったんです。
また、新潟県出身の妻との関係もあり、新潟県の会社に転職をして戻ってきました。

紆余曲折あり、その会社がなくなり半年ほどで辞めることになってしまったので、「どうしよう…」と思っていたのですが、知り合いの紹介でキノコの製造や販売をする会社に転職しました。
すぐに転勤となり、静岡県で3年半、長野県で1年半働いた後、2007年に転勤で再び胎内市に戻ってきました。

仕事はどうやって決めましたか?

キノコの製造や販売をする会社に勤めていましたが、もともと実家が商売をしている家庭(自営業)だったこともあり、「いつか自分もお店をもって商売を始めたい」と思っていました。

「自分のやりたいことがやりたい!」という思いがだんだんと強くなりそれがパン屋をひらくことでした。
最初は反対していた家族を数年かけて説得し、なんとか許可をもらって、仕事を辞めてパン屋を始めることになりました。

仕事を辞めた後は、新潟市の「パンステージメリーズ(以下、メリーズ)さんで1年修行をさせてもらい、2023年8月29日に「PAIN de COPAIN」(以下、パンデコパン)というパン屋をオープンしました。
お店を建てるのも半年から1年くらいかかりました。

本格的にパンを焼き始めたのは修行を始めてからで、たくさんのことを教えていただいたメリーズさんには感謝しています。

新潟県胎内市 パン屋「PAIN de COPAIN」の外観
パンデコパンさんの外観

パン屋を選んだのは、パンが好きだったという点に加えて、クリエイティブなことが好きだったからです。

パンの種類って無限にあるじゃないですか。
「これをやったら駄目」という決まりもないから、自由になんでもできると思いました。

新潟県胎内市 パン屋「PAIN de COPAIN」
たくさんの種類のパンが並ぶ店内

また、当初から「地元でお店を出そう」と思っていたので、胎内市にはない回遊できる大きなパン屋にしました。
イートインスペースもあって、少し大きすぎるので、維持費がかかって大変なんですけどね。

新潟県胎内市 パン屋「PAIN de COPAIN」イートインスペース
店内のイートインスペース。お子さん用のおもちゃもあります!

お店について教えてください

パンデコパンは、週5日10:00~18:00で営業していて、月曜と木曜はお休みです。

営業中は、「焼きたて・揚げたて・作りたて」の「3たて」を意識し、ライブ感のある出来たてのパンを提供できるよう心がけています。

新潟県胎内市 パン屋「PAIN de COPAIN」
作りたてのパン!
新潟県胎内市 パン屋「PAIN de COPAIN」
焼きたてのパン!

胎内市のものを使ったパンを販売したいという思いもあり、カンガスブルーベリーファームさんのブルーベリーを使ったパンを作ったり、中村農園さんから仕入れたぶどうなどをデニッシュで使ったりしています。
自分にできることで、胎内市を盛り上げていきたいと思っています。

新潟県胎内市 パン屋「PAIN de COPAIN」 カンガスブルーベリーファームのブルーベリーを使ったデニッシュ

また、最初からコンセプトを決めていたわけではなかったのですが、胎内市が「微細米粉発祥の地」胎内市/米粉のまち・胎内市ということで、米が軸となるパン屋になってきたと感じています。

例えば、胎内市内にある新潟製粉株式会社さんの米粉をスコーンに使用したり、同じく市内にある株式会社タイナイさんの「米粉のパン粉」というものをカレーパンに使ったりしています。
「米粉のパン粉」を使うことで、カリカリのカレーパンになります。

新潟県胎内市 パン屋「PAIN de COPAIN」 米粉のパン粉を使ったカレーパン
カレーパンはパンデコパンで一番人気!

胎内市のご当地グルメ「胎内ゴールドヤキソバ」の取組にも参画し、焼きそばパンの販売も行っています。
※ 「胎内ゴールドヤキソバ」は、“米粉のまちたいない”にちなんで、米粉入り麺と胎内産の食材や特色あるソースを活かしたご当地焼きそばです。各店舗が独自のアレンジで提供しています。詳細は特設サイトをご覧ください。

ほかにも、市内の五十嵐こうじ屋さんから買った麴を食パンやフランスパンに入れたり、近隣の酒造会社さんの酒かすで作った甘酒ジュースの販売も始めたりと、米由来のものを使用した商品も増えてきています。

住まいはどうやって決めましたか?

胎内市に戻ってきたときはアパートで暮らしていました。
確かネットでアパートを探したと思います。

その後、支払っている家賃と同じくらいで家を建てられるんじゃないかということで、親の知り合いに土地を紹介してもらって、家を建てました。

胎内市に戻ってきた感想を教えてください

東京から胎内市に戻ってきたときは、「店が少ないし、胎内市には欲しいものが売っていないな」と思うこともありましたが、胎内市にないものは新潟市や隣の新発田市に行けば手に入りますし、ネット通販でなんでも買えるので、今は不便に感じていません。

飲食店も東京と比べれば選択肢は少ないですが、お店がまったくないわけではないですし、普段の買い物もスーパーやドラッグストアがあるので問題ないですね。

遊び方も、東京と胎内市では違うなと感じます。
東京に住んでいた頃は、買い物をしたり、食べたり飲んだりすることが主な遊びでした。

胎内市なら、代わりに海や山があって、釣りや登山などのアクティビティを楽しめます。
海と山以外でも、子どもと胎内スキー場に遊びに行ったり、胎内市や近隣のゴルフ場で趣味のゴルフを満喫したりと、都会だとやりたくてもできないことが、すぐにできます。
そういう環境があるのは良いところだと思いますね。

※ 胎内市内にはゴルフ場が4つあります。詳細はリンク先からご確認ください。日本海カントリークラブ櫛形ゴルフ倶楽部胎内高原ゴルフ倶楽部中条ゴルフ倶楽部

新潟県胎内市 胎内スキー場
胎内スキー場

今までに4都県住んできて、住む場所を選ぶ際に、やはり雪が降るのかどうかというのは大きな違いだと感じました。

雪が降る地域だと、朝早く起きて除雪をしてから外出しないといけないので、プラスアルファの仕事があるじゃないですか。
雪の降らない東京や静岡に住んだときは、除雪作業がなく、朝はのんびり過ごせるので、1日が長いような気がしました。

胎内市の降雪量は私が幼い頃と比べると減っていますが、短期に集中して雪が降ると、一晩で30cmくらい積もることもあります。
そのときは、朝晩に駐車場の除雪が必要になりますが、基本的に道路は除雪されているので、車の出入口の除雪のみで問題ありません。

また、全国いろいろな温泉に行ったのですが、市内の「塩の湯温泉」はインパクトがあっておすすめです!
源泉100%で、切り傷にも効能があると聞いたことがあります。

新潟県胎内市 塩の湯温泉
この看板が目印です。

移住して困ったことなどがあれば教えてください

子どもがいるのですが、子ども達の移動手段が限られており、大変だと思います。
バスが走っているわけでもないし、電車の本数も少ないので、部活でもなんでも親が子どもを車で送り迎えすることが多い気がします。

自分が子どもの頃は、自転車で海にも山にも、どこにでも行けたんですよね。
今は子ども達だけで海に行くのは危ないですし、山だと熊の心配もあって、外遊びも難しいのかもしれません。
その分、スマホやネットがあるので、まったく遊べないというわけではないと思いますが…。

私自身のことでいえば、困っていることは特にありません。

これから地方へ移住を考えている方にメッセージをお願いします

胎内市は、夢を持った人が実現できる可能性が高い場所なのかなと思いますね。

それでお金を稼げるのかと言われたら分かりませんが、「お店を持ちたい!」という人にとっては、都会よりも実現する可能性が高いかもしれません。
チャレンジしやすい環境であることが良いところです。

日常生活に必要な最低限のものはすべて揃っていて、都会から田舎への移住を考えている方も住みやすい場所だと思うので、「今の生活を変えてみたい」という人にとって、胎内市は良い場所だと思っています。

取材日:2026年6月15日

編集後記

川口さんの「メリーズさんで修行を始めるまでは、あまりパンを作ったことがなかった」というお話を聞いて、『「自分がやってみたい!」と思ったものにはいつからでも挑戦できるし、実現できる可能性もあるんだな』と希望をもらえるインタビューになったように感じています。

今回は、さまざまなパンがずらっと並ぶ店内で、インタビューをさせていただきました。
インタビューをする前から何度かパンを買わせていただいていますが、私はパンデコパンさんのカレーパンとデニッシュが好きで、おすすめです!
お近くに寄った際は、ぜひ足を運んでみてください。

パンデコパン
■営業時間:10:00~18:00
■定休日:月曜・木曜
■住所:新潟県胎内市中条3118-2(Googleマップ
■電話:0254-28-9182
■Instagram:https://www.instagram.com/paindecopain/

さて、川口さんから雪のお話がありましたが、雪の降らない地域に住んでいて地方移住を検討している方は、「雪のある暮らしってどんな感じなんだろう?」となかなか想像がつかないかもしれません。

私自身、雪の降らない地域から胎内市へ移住したので、車のタイヤを雪仕様に変えないといけないことや雪かきなど、初めて経験することばかりでした。

移住検討者向けの冊子『地域おこし協力隊が見た新潟県胎内市「暮らしのおと」』の10~11ページでは、胎内市での雪のある暮らしについて紹介しています。
「雪のある暮らしってこんな感じかな?」と少しでも想像していただけたらと思います。

また、胎内市では、地方移住に興味のある方が利用できる移住体験住宅をご用意していますので、一度雪の降る時期に実際に暮らしてみることもおすすめです!
詳細は、市ホームページ(胎内市/お試し移住体験制度)をご確認ください。

胎内市でお会いできることを楽しみにしています!

(移住コーディネーター 重田)

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