家族との時間を大切にしながら、トラインスミス株式会社を経営している羽田さん。
羽田さんの職場の1つ、カレイドスクエアパーク胎内でお話を伺いました。
羽田 健亮 さん
出身地:胎内市
2016年に福島県から胎内市中条地区にUターン

胎内市への移住を考えたきっかけと決め手は何でしたか?
私は胎内市出身で、大学進学のため宮城県に出て、宮城県や福島県で働いたあと、2016年に胎内市に戻ってきました。
実家が米農家なので、そろそろ継ごうかなと思ったのが戻ってきた理由です。
もともとは、大学を卒業したら胎内市に帰るつもりだったんです。
それが、在学中におもしろい会社に出会い、インターンで入り、そのまま就職したので、28歳まで宮城県仙台市にいました。
「若いときにしか自分のやりたいことはできない」という思いもあり、実家のじいちゃんとばあちゃんに「ごめん、今は好きなことをやらせてくれ」と言って、自分のことを優先しました。
その「やりたいこと」、「好きなこと」というのが福祉の仕事です。
福祉の仕事をしていた母へのあこがれがあったこと、「神様からの贈り物」という本でITが人の可能性を広げられると知ったことから、大学では社会福祉と情報処理を学びました。
障がい者の遠隔地雇用を支援しているベンチャー企業との出会いは、「まさに自分のしたかったことだ」と感じましたね。
ただ、その会社自体が急成長して全国展開していき、本社は仙台から東京に移転、業務も東京に集中しちゃったんですよ。
当時は、仙台から離れたくなかったんですが、仕事がだんだんとなくなり、張り合いがなくなってきてしまったことや、家庭の事情もあり、一度胎内市に戻りました。
戻ってきてすぐに、仙台のベンチャー企業を立ち上げた1人から「福島県いわき市で会社を立ち上げるから手伝ってほしい」と声をかけてもらって、2年くらい福島県にいました。
その仕事を辞めて、今は胎内市で生活しています。
仕事はどうやって決めましたか?
戻ってきた理由が農業だったので、最初は農業で法人化しようと思っていたんです。
自分の子どもには、親が農家だから将来継がなくちゃいけないというふうにはしたくなかったので、法人化して子どもが継がなくてもいいようにしたいという思いがありました。
農業に詳しくなろうと思い、農協にいたこともありました。
ただ、「福祉を本業でやりたい」という気持ちの方が強かったので、福祉の方で起業して、農業は片手間で取り組んでいます。兼業農家ですね。
今は、新潟市出身の妻が農業を頑張ってくれています。
妻は胎内市に来るまで農業に関わったことがないんですが、自然豊かで田園風景が広がっているところや、外で作業をすることが好きみたいで、田んぼの水管理や草刈りなど頑張っています。

福祉の方は、2018年5月にトラインスミス株式会社を立ち上げました。
バタバタしていて補助金を使うという発想がなく、自分の資金だけで立ち上げました。
支援が必要な児童の自立支援を行う事業所「カレイドスクエアパーク」を胎内市と村上市に開設し、主に「放課後等デイサービス」と「就労移行・定着支援」の事業に取り組んでいます。
放課後等デイサービスは、児童福祉法に基づく障がい児通所支援で、障がいのあるお子さんなどに向け療育機能・居場所機能を備えた福祉サービスの提供をしています。
小学1年生から高校3年生までが対象です。
今まで障がいのある大人の就労支援に携わってきましたが、大人になってから「今のままだと社会に馴染めない。社会に適応するように変わりたい。」と、福祉に助けを求めに来る人を多く見てきました。
でも、20歳くらいだと、その人の人格はもう形成されているから、なかなか変えられないんですね。
大人になってから生きづらさを味わうんだったら、もっと早い段階で社会に適応できる準備をしていけたらいいなと思い、放課後等デイサービスの事業を最初に始めました。
生活能力向上のために必要な訓練、社会との交流の促進、その他必要な支援を行いながら、大人になって社会に出ていくための準備をサポートしています。
放課後等デイサービスで子どもの支援はできたので、次に、大人と子どものはざまにいる人たちに対して社会に出る出口支援を行いたいと思い、就労移行支援も始めました。
就労移行支援は、就労を目指している障がいのある方(原則18歳以上65歳未満)に向けて、就職に必要な知識やスキル向上や、希望・適性に合った職場探しなどをサポートします。
就労移行支援で訓練することで、一般企業に就職する道が作れたらいいなと思っていますし、就職して終わりではなく、半年間はそこで働き続けられるように無償でサポートをします。
さらに、その後の就労定着支援も昨年(2024年)から始め、就労移行支援でのサポート後から3年間、そこで長く働き続けられるようにサポートしています。

これから新たに取り組む支援もあり、障がいのある方の人生をより豊かにできるようにサポートしています。
※ カレイドスクエアパークのホームページも合わせてご覧ください!
住まいはどうやって決めましたか?
不動産屋をまわって、いろいろと見させてもらい、アパートに住んでいたこともありました。
今は実家で暮らしています。
胎内市の子育て環境はどうですか?
良いところは、ほとんどの保育園やこども園に子育て支援センターがあることです。
ふらっと子育て支援センターに遊びに行って、子どもを遊ばせながら、保育士さんに子育ての悩みを相談できる環境があるのはとてもいいと思います。
アパートに住んでいた頃は、中条駅西口公園(Googleマップ)によく行っていました。
いろんな子どもたちがいて、交流が生まれていたのでいいなと思いました。
新潟市までは、バイパスを使って1時間くらいで行けるので、土日は市外で遊ぶことが多いですね。
例えば、新潟市だと豊栄児童センターや寺山公園子育て交流施設「い~てらす」に行きます。
最近は、プールによく行きます。
胎内市だと、クアハウスたいないが安いのでよく行きますが、新潟市のアクアパークにいがたや遊水館、村上市の朝日きれい館など市外のプールにも行きます。
胎内市の子育て環境ではないんですが…。
経営している会社は、休みをとりやすい雰囲気になるようにしています。
会社の経営者ではありますが、子どもとの時間を大切にしていて、子どもが病気になれば病院に連れて行くし、行事も参加するし、自分が率先して休みをとっています。
社員にも子どもとの時間を最優先にしてほしいと思っています。
胎内市に戻ってきた感想を教えてください
子どもが小さいときに胎内市をいろいろと周っていたら、のどかで自然がいっぱいあっていいところだなって改めて感じました。


また、人口が減っているからか、自分が小さかったころと比べて活気が減ったなというのも感じましたね。
だからこそ、市の活気づくりに貢献したいという思いがあります。
「田舎だと夢が見られない」と言って、都会に出ていく人が身の回りに多いんですよ。
でも、「そんなことないよ。田舎だとしても夢を見られるぜ。やりたいことを楽しくやれているぜ」というのを、自分が会社を経営することで、若い子たちに伝えられたらいいなと思っています。
胎内市から離れていってしまう人を作りたくないし、胎内市に住む人が増えたらいいなと思っています。
移住して困ったことなどがあれば教えてください
子育て環境がもっと整ったらいいなと思っています。
子どもを楽しく遊ばせてあげられる屋内外の施設があったり、困ったときに相談できる体制が整っていたり、子育て世代の交流の場があったらいいなと思います。
胎内市って、ほどよく自然もあって住みやすいと思うんです。
電車も通っているし、スーパーや電気屋さんもあるし、住んでいて困らないまちだと思うんですよね。
新潟市までも1時間弱で行けるので、それにプラスして「子育てしやすいまち」になったらいいなと思います。

これから地方へ移住を考えている方にメッセージをお願いします
私は、仙台に長年いて、胎内市に帰ってきました。
仙台より交通の便など不便に感じるものは確かにありますが、自然が豊かで、穏やかな人付き合いができて、思っていたより充実した生活を送ることができています。
都会にいるとなかなか体験できなさそうなことも体験できます。
そして、都会に行かなくても夢は見ることができる。起業しても諦めなければなんとかなります。
ぜひ事業を開始して、世のため・人のために活躍していただければと思います。
企業というのは人々の生活を豊かにするためにあると思います。
一緒に切磋琢磨していきませんか。
取材日:2025年7月9日
▶ 胎内市では移住相談を承っております。どこに移住するか決めかねている方も、お気軽にご相談ください。移住相談・問い合わせはこちらから!
▶ 羽田さんが経営しているトラインスミス株式会社のホームページや、運営しているカレイドスクエアパークのホームページ・Instagram・Facebookもぜひご覧ください!
編集後記
地域おこし協力隊として胎内市に来て、「地元を盛り上げたい!」、「地元のために何かをしたい!」と考え行動する人にたくさん出会いました。
羽田さんもそのうちの1人です。
地元のことを好きな人は、私含めたくさんいるように思いますが、地元のために何か行動に移せる人は限られていると思います。
だからこそ、胎内市出身の方々の活動はすごいなと心から思います。
今回お話を伺った羽田さんは、子ども向けのとあるイベントの開催に向け、現在動いているとのこと!
「将来、子どもたちが胎内市に住み続けてほしい」、「胎内市を活性化させたい」という思いからイベントを開催しようと考えたそうです。
イベント情報は主にInstagram(カレイドスクエアパーク、カレイドスクエアパーク胎内)で発信されるようなので、お子さんのいるご家庭はぜひ足を運んでみてください!
また、移住して起業を検討している方に補助金をご用意しています。
詳細は、市ホームページや公益財団法人にいがた産業創造機構のホームページをご確認ください。
(地域おこし協力隊 重田)