ドライフラワー作家「ハナスキ」としての活動を、「自分に合った仕事ができていると思っています。」と話す高橋さん。
たくさんのドライフラワー雑貨が並ぶ「ハナスキラボ」でお話を伺いました。
高橋 裕子 さん
出身地:十日町市
2013年に埼玉県から胎内市中条地区にIターン

胎内市への移住を考えたきっかけと決め手は何でしたか?
夫の実家が胎内市で、いずれ胎内市に住む予定でした。
移住時期だけが決まっていないような感じでした。
胎内市に来る前は、埼玉県に3年間住んでいましたが、夫の仕事の都合で2013年に胎内市に引っ越してきました。
仕事について教えてください
以前働いていたアパレル会社から、「新発田市(胎内市の隣)でお店を始めるから手伝ってもらいたい」と声をかけてもらって、新発田市のお店で働いていました。
そこでの仕事は、3年くらい続けて、2人目の出産を間近に控えたタイミングで退職しました。
2人目が産まれる前に家を建てたんですが、「おうちを素敵にしたい!」と思って植物を取り入れ始めたのが、今のドライフラワー作家としての仕事につながっています。
まずは観葉植物を飾っていましたが、SNSで見る素敵なおうちには、ドライフラワーが飾ってあることに気が付いて、「ドライフラワーを飾りたい!」と思いました。
ただ、近くにドライフラワーを買えるお店はないし、子どもを連れて新潟市まで出かけるのはちょっと遠いので、「それなら自分で作ろう!」と思ったのがきっかけで作り始めました。

家に飾ったドライフラワーや家の様子をSNSに載せていたら、友人に「ドライフラワーを売ってみたらいいんじゃない?」と言われたんですよ。
それで「いいかも!」と思って(笑)
当時、働いていたカフェで「ドライフラワー雑貨を売らせてもらえませんか?」と勇気を出して言ってみたら、店主さんに「本気でやるんだったらいいよ。テーマやコンセプトを考えて本気でやりな。」と言われて、そこでちょっと覚悟ができましたね。
2018年6月に「ハナスキ」として活動を始めて、タグやハンコも作って、カフェで販売させてもらいました。
カフェと同時に、胎内市の雑貨店「happies」にもドライフラワー雑貨を置かせてもらって、徐々に知ってもらえるようになりました。
SNSで「友人から注文を受けて、ドライフラワー雑貨を作ったんだ」という投稿をしてからは、SNSでの注文も入り始めました。

2023年に店舗兼アトリエの「ハナスキラボ」をオープンしました。
下の子が小学1年生になるタイミングで、お花を置いていた部屋を子どものために空けたいと思って、それで店舗を造りました。
家族も店を造ることを後押ししてくれて、嬉しかったですね。

今までのSNSでの活動と違って、店舗での活動は実際にお客さまと会って話せるので、私自身のことを知ってもらえたような気がしています。
リピーターさんも増えましたね。
もともと人に喜んでもらうことが好きで、それを私が感じられるのは、今のところドライフラワーかなと思っています。
ドライフラワーで実績を作ってきたし、自分のなかでも「こういう風にすると人に喜んでもらえるんだな」というのが分かってきたので、自分に合っている仕事ができていると思っています。
そして、2026年は新しいことに挑戦しようと思っているのでお楽しみに…。
住まいはどうやって決めましたか?
胎内市に来た当初は、実家の近くのアパートを借りて住んでいました。
私たちはネットで部屋を探しました。
その後、夫の実家の敷地内に家を建てて住んでいます。
胎内市の子育て環境はどうですか?
第1子の出産は十日町市の実家に里帰りをし、子育ては埼玉県で行いました。
第2子は出産から胎内市で過ごしています。
違いとしては、胎内市の方が子育て支援センターの選択肢が多いですね。
埼玉県では自分が行ける子育て支援センターは1つしかなかったのですが、胎内市だと車移動になるので、自分が行ける範囲に子育て支援センターがいくつもあります。
また、どの自治体でも行っているかと思いますが、胎内市で行っている「母親学級」(現在は「マタニティ教室」という名称に変更。妊娠中の日常生活の過ごし方や注意点、食生活について学んだり、妊婦模擬体験や沐浴体験ができる。)は参加して良かったなと思っています。
そこで知り合った友人とは今でも交流があって、仲良くしています。
移住してきた方も、そういったところに参加してみると、孤独感も多少は解消されるかもしれないですね。

子どもが小さいときは、市内の樽ケ橋遊園に行きました。
市外だと、隣の新発田市にあるショッピングモールによく行きました。
ごはんも食べられて、遊べて、親も楽しいので、ちょうどいいんですよね。
車で30分くらいで行けるので、子どもが移動中にちょうど寝てくれるのも良いです。

胎内市に暮らしてみた感想を教えてください
「ちょうどいいまちだな」と思っています。
私が住んでいる地域は、コンビニも近いし、スーパーも選択肢があるし、家の近くに子どもが遊べるグラウンドもあるし、海や山もちょうどいい距離にあって災害も少ないので、特にいい場所だと思います。
近くに、散財する場所がないのも逆にいいですね(笑)
子どもがゲームセンターが好きなので、近くにあったらしょっちゅう行っていたかもしれないし、私自身も近くに洋服屋さんがあったらすぐお金を使っていたかもしれません。
胎内市で、おすすめの場所は雑貨店のhappiesです。

私、本当にhappiesさんに救われたんです!
胎内市に引っ越してきた当初は、友達が誰もいなくて、面白いこともなくて…。
そんなときに、本屋さんで見かけた新潟県のお店が載っている雑誌に、happiesさんが掲載されていて、「これって家の近くのあそこだ!かわいいかも!」と思って、勇気を出して行ってみたんですね。
置いてある雑貨はもちろんかわいいし、店主さんの「聞き上手」なところに惹かれました。
胎内市にこんな素敵なお店があることを知って感動して、「行かない理由がない!」と思うくらいファンになりました。
私も、happiesさんのようなお店を目指そうという思いでハナスキラボを運営しています。
子育てに悩むママや、何か行き詰っていたり孤独を抱えている人の救いになるようなお店を目指しています。

移住して困ったことなどがあれば教えてください
困ったことは、除雪の技術でしょうか。
私の実家がある十日町市は、豪雪地帯とも呼ばれるくらい雪の多い地域ですが、除雪の技術は高くて、消雪パイプ(地下水をポンプで汲み上げ、路面に散水して雪を溶かすための装置)がない道はないくらいなんです。
胎内市の積雪量は十日町市よりも少ないですが、除雪後の道路がガタガタしていたり、子どもが通う小学校前の道路に消雪パイプがなかったりして、車の運転が怖いときがあります。
私の住んでいる地域は、多いときで50cmくらい雪が降ります。
でも、家の前にホースを使った自作の消雪パイプを設置しているので、雪かきはそれほど大変ではないですね。
これから地方へ移住を考えている方にメッセージをお願いします
どの地域を選ぶにしても、良いところも悪いところもあって、自分のイメージ通りにはいかない場合もあると思います。
いろいろな人と接して、いろいろな場所に足を運んでいれば、楽しい気持ちだけでなくて、嫌な気持ちになることもありますが、引きこもらずに積極的にアクションを起こせば自分次第でいい場所になると思います。
まずは、いい人やいい場所を探すことを楽しんでみたらいいのかなと思います。
地方だと、ほんのささいなことが幸せに感じるときもあります。
それこそ、私がhappiesさんを見つけたときもそうなんですが、コンビニで買ったコーヒーを「ものすごく美味しい」と思ったことがあったんですよね。
都会にいるときよりも、幸せだと思うことのハードルが下がったのかもしれないと感じます。
取材日:2025年10月16日
▶ ハナスキさんのInstagramもぜひご覧ください!営業日などはInstagramからご確認ください。
▶ 胎内市では移住相談を承っております。どこに移住するか決めかねている方も、お気軽にご相談ください。移住相談・問い合わせはこちらから!
編集後記
いつ行っても「可愛い!」があふれたハナスキラボでのインタビュー。
10月中旬の取材だったので、ハロウィンらしいオレンジや黒のドライフラワー雑貨がたくさん飾られていました。
時期によって少しずつ店内の様子が違いますし、高橋さんとの何気ない会話も楽しめるので、ぜひ何度でも足を運んでみてください!営業日はハナスキさんのInstagramをご確認ください。
インタビューでは、高橋さんから「引きこもらずに積極的にアクションを起こせば自分次第でいい場所になると思います。」とお話がありました。
私自身、自らアクションを起こすことは得意ではないのですが、移住当初は知らない土地で知らない人しかいない状況だったので、振り返ってみると、一念発起していろいろなところに足を運んだり、声をかけてみたりしていたように思います。
それこそ、ハナスキさんが出店されていたイベントやワークショップに参加したことで、高橋さんとのご縁が生まれ、今回のインタビューやイベント(移住者交流会 ドライフラワーのリース作り)の開催につながったと思っています。
私のように自らアクションを起こすことが得意でない方も、ちょっと勇気を出してみると、そこでの暮らしが少しずつ充実したものになるかもしれません。
また、胎内市にお住まいの皆さんは、温かく受け入れてくれた実感があります。
地方移住を検討している方への情報のひとつとして、参考にしていただければと思います。
(地域おこし協力隊 重田)