「『やってみない?』と声をかけてもらったら、なんでもやってみたい性格です。」と話す泉田さん。
お休みの日に楽しんでいる登山も、声をかけてもらったことがきっかけで始め、今では飯豊連峰の山小屋の管理にも携わっています。
登山を存分に楽しむ泉田さんにお話を伺いました。
泉田 和香子 さん
出身地:福島県
2011年に胎内市中条地区にIターン

胎内市への移住を考えたきっかけと決め手は何でしたか?
東日本大震災の影響で、胎内市に避難してきたことがきっかけです。
上の子が中学校に入学する年だったので、学校を決めないとと思い、どこに住むべきかを考え始めました。
震災で避難してきたことで、いじめられないかなどの心配があり、そういったことがないところがいいなと思っていました。
「胎内市は大きな企業があるから、人の出入りが結構あって、他のところから来てもすぐ受け入れてくれる」といった情報を聞き、胎内市に決めました。
仕事はどうやって決めましたか?
避難して最初の頃は、市役所と避難者のパイプ役を担っていました。
市から「こういう仕事があるよ」、「避難者の中でこういうことができる人はいない?」などの連絡があったときに、皆さんに共有していました。
私は、臨時で市の職員を約5年ほどさせてもらい、それから子どもの留学でフランスに2年くらいいました。
胎内市に来て、いろいろな方とのつながりができました。
そのおかげで、「事務の仕事をやらない?」と声をかけていただいたり、フランスから戻ってきたときも「この仕事してみない?」と言ってもらったりして、知人の紹介で仕事をすることが多かったですね。
今は、「カレイドスクエアパーク胎内」で、就労を目指している障がいがある方の支援に携わっています。
また、就職して終わりではなく定着できるようサポートもしています。
この仕事も、友人から声をかけてもらったことがきっかけで働いています。

住まいはどうやって決めましたか?
最初は、某企業の社宅に住まわせてもらい、その後はアパートで暮らしていました。
ただ、胎内市に来る前は、大きな敷地で家族が農業をしており、畑や庭がある家だったんです。
アパート暮らしだと、そういったことができず、同居していた家族が認知症予備軍になってしまい、一軒家を探し始めました。
ネットでいろいろ探しました。
胎内市で一戸建てを探すと、結構たくさんあるんですよ。空き家もありました。
うちは人数も多かったので、一人ひとりの部屋があって、大きな家がいいなと思っていました。
福島で農業法人を経営していた父が、胎内市でも農業関係の仕事をしたいという思いがあり、作業場もある今の家に決めました。
スーパーやホームセンターも近いので、祖母も歩いて買い物に出掛けられます。
一部リノベーションをして、キッチンとリビングを一緒にしたり、2階にトイレを付けたりして住みやすいようにしました。
胎内市の子育て環境はどうですか?
子育てするには、ちょうどいいくらいの環境だったのかなと思います。
山も川もあり、そんなに大きくはないけれど町もあって不便はなかったです。
胎内スキー場が近くにあるのもいいですね。
私はスキーをしませんが、子どもが小さいときは友達と一緒によく行っていました。
車で20分くらいで行けるので、手軽に行けていいなと思います。
子どもたちもすぐに友達ができて良かったなと思っています。
社宅に住んでいたときに、「子ども会があるから入らない?」と声をかけてもらい、避難している子ども連れのご家族みんなで、子ども会に入れてもらったんです。
お花見をしたり、お祭りに参加したり、日帰り旅行にも行き、知り合いも増えました。
よく遊びに行ったのは海ですね。村松浜の海で海水浴などをしました。
ほかにも、B&G海洋センタープールやフィッシングパークに遊びに行っていました。

子どもが小さいときは、イベントにもよく行きました。
胎内星まつりはおすすめで、天気がいいと火星などの惑星も見ることができます。
胎内市に暮らしてみた感想を教えてください
住みやすいです。
夏は暑く、冬は雪がたくさん降りますが、四季がしっかりあっていいなと思います。
胎内市に来た当初は、雪にびっくりしました。
以前住んでいたところは、雪が30cmくらい降ると学校が休みになるくらいだったんです(笑)
胎内市に来て最初の年は車が埋まるくらいの雪が降って、1日中雪かきをした覚えがあります。
今は雪がなくなったら寂しいなと思いますね(笑)
冬はやっぱりお金がかかるなと思います。
はじめて除雪用のスコップも買いましたし、灯油やスタッドレスタイヤも必要なので、支出が多くなりますね。
休みの日は、趣味の登山を楽しんでいます。
時間と日程さえ合えばほとんど山にいますね。
福島にいたときは、年に1,2回くらいしか山登りをしていませんでした。
胎内市に来て、仲良くなった子どもの同級生のお母さんから「『中条山の会』(現在は『胎内MPC』という名称に変更)に入ってみない?」と声をかけてもらい、一緒に入会したのがきっかけで、山登りに目覚めてしまいました(笑)
こんなにはまるとは思っていなかったです。

昨年(2024年)からは「胎内・北飯豊の会」にも所属し、飯豊連峰にある頼母木小屋の管理人をさせてもらっています。
それで飯豊連峰ばかり行ってましたが、最近は日本百名山巡りもしています。
山に咲くお花(高山植物)、雄大な景色、登り切ったあとの達成感がいいですね。
山登り自体はきつくて辛いですが、その道中のきつさも多分好きなんですよ(笑)
それに加えて、山で出会う人たちと仲良くなって、挨拶をしたりお話をしたり、そういう人との関わりも好きですね。
山へ行くたびに写真を撮って、山の移り変わりを楽しんでいますが、「胎内MPC」の皆さんも高齢になり頻繁に山に行けない方もいるので、写真を共有し、会の広報誌に載せてもらっています。

移住して困ったことなどがあれば教えてください
湿度が高いことですかね。
胎内市に来た頃は、湿度が高く、息苦しい感じがしてびっくりしました。
以前住んでいたところは、海風が入ってきてじめじめしないんです。暑いけれどカラッとしている感じだったので、最初は慣れませんでしたね。
ほかにも今まで困ったことはいろいろとあったと思うんですが、忘れてしまったので、きっとそこまで困っていなかったんだと思います。
困ったとしても、誰かに相談すると助けてくれたり、自分で解決できたり、なんとかなるだろうという気がしています!
これから地方へ移住を考えている方にメッセージをお願いします
地方ってどんなところなのかなと思ったら、一回来てみたら良いと思います。
例えば、雪がないところから来ると雪は大変だし、車がないと生活するには不便だったりするじゃないですか。
そういうのも経験してみないと分からないので、一度来ることで、自分でいろいろ感じることができたらいいかなと思います。
取材日:2025年7月15日
▶ 胎内市では移住相談を承っております。どこに移住するか決めかねている方も、お気軽にご相談ください。移住相談・問い合わせはこちらから!
編集後記
泉田さんとのお話のなかで、「知人に紹介してもらった」、「知人から声をかけてもらった」という言葉が多くありましたが、気さくで親しみやすい方だからこそ、どこからも引っ張りだこなんだろうなと感じるインタビューでした。
泉田さんが趣味として挙げていた登山ですが、上級者向けの飯豊連峰のほかにも、胎内市には櫛形山脈という日本一小さい山脈があります!
初心者でも登りやすいとのこと!
櫛形山脈の登山コースは市ホームページで紹介していますので、ぜひチャレンジしてみてください!
(地域おこし協力隊 重田)